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スズメラウンジの布ナプキン




女性一人が一生に使う生理用の使い捨てナプキンの数を計算してみましょう。
たとえば一日5個の生理用のナプキンを使うとして、約40年続く月経期間をかけて計算すると・・・
1日5個×1週間×12ヶ月×40年=16,800個!
これらの使用済みのナプキンは、当たり前のようにゴミとして捨てられてきました。
何千万人の女性が生理用品を捨ててきて、そして捨てていくのでしょう?


ところで市販されている使い捨てナプキンは何で出来ているかご存知ですか?
原料の3~4割はポリエステル・ポリプロピレン・レーヨンなどの石油系素材でできています。
その他ポリマー(吸収促進剤)、デオドラント剤、香料などが使用されていることもあります。
たいていの『紙ナプキン』に使われている自然素材は綿状パルプだけなのですが、
高分子吸収体を使った薄型ではまったく自然素材が使われていないと言います。
紙ナプキンではなく、化学物質で出来ている『ケミカルナプキン』なのです。


それから、使い捨てのナプキンやタンポンが塩素漂白をされる過程でダイオキシンが発生し、
生理用品にダイオキシンが含まれている可能性があるそうです。
医薬部外品である生理用ナプキンや医療用具であるタンポンは、
薬事法で定められた(白くなければいけないという)許可基準を満たす為にレーヨンや
ポリエステル・ポリプロピレン等の不織布、内部の綿状パルプ等を塩素漂白しているのです。


ダイオキシンには様々な毒性がありますが、特に女性の使う生理用品においては
ホルモンを撹乱する生殖毒性が心配されます。
ダイオキシンのホルモン撹乱作用は子宮内膜症や流産、そして死産を引き起こすそうです。
子宮内膜症になった女性には月経困難症やひどい生理痛、多すぎる経血量、
更には不妊症などの症状をともなうことがあるのです。
米や独でダイオキシンと子宮内膜症の因果関係が研究されているそうです。

全ての女性がこの使い捨てナプキンの使用を止めて、洗って何度でも使える布ナプキンに
変えたらいったいどれくらいの石油系のゴミを減らし、資源をキープし、
焼却による二酸化炭素やダイオキシンの発生を減らすことができるのかと想像します。
そして、よく安全性の確かめられていない様に思われてならない
石油系素材・化学物質で出来ていて、塩素漂白まで施されているケミカルナプキンから
解き放たれることが出来たら、どれほど健康を取り戻せるのだろうかと思いを馳せて
しまいます。
(使い捨てナプキンの各メーカーに問い合わせたところ、どのメーカーも安全な素材を
使用していることを強調していましたが・・・)




昨今、選択肢が無いと思われてきた「ケミカルナプキン」を使うという常識から解き放たれる
ムーブメントが起こり始めました。
それは密かな「布ナプキン」ブームです。このブームは今確実に種を付け、根を張り、
花を咲かせようとしているところです。

「布ナプキン」とは一体何かわかりますか?

布でできている生理用のナプキンです。
使い捨てナプキンと違って何回でも洗って使います。



この10年余り、インターネットや口コミで広がってきた「布ナプキン」は
確実に女性たちを虜にしているのです。

一見、非合理で面倒くさそうに思える「洗って再利用する布ナプキン」が
次々と女性に受け入れられていくのはどうしてでしょうか?


今までに見聞きした布ナプキンユーザーの感想に以下のようなものが多くありました。

とにかく快適
かぶれなくなった
蒸れにくい
臭いが気にならない
生理が嫌でなくなった
生理が来るのが楽しみになった
生理痛が軽減した(無くなった)
PMSが軽減した(無くなった)
生理周期が安定した
生理期間が短くなった
べたっとした感じが無い
冷えない(温まる)
ゴミが減るのが良い
赤ちゃんが来た



布ナプキンについて話すと必ず『もれそう』、『洗うのが大変そう』という様な反応が返ってきます。
意外と漏れないし、浸け置き洗いをすると想像以上に簡単に汚れが落ちます。
布ナプユーザーは洗濯等の手間よりも、メリットの方が大きいから続けられると口を揃えます。

また、使用後の生理用品をゴミとして捨てるサイクルの中で、潜在意識に刷り込まれた
経血の不浄・不潔といったイメージさえ、自然な優しいぬくもりのある布に受け止められ、
自分の手で洗うことを繰り返すうちに、洗い流されていきます。
自分の身体と向き合い、身体の不調や、排卵などの微妙なシグナルや身体の変化に気づくようになります。



不思議と布ナプキンを使っていくうちに、生理を愛しく思ったり、
自分を慈しむ気持ちが芽生えたりと精神的な変化が起こるのです。
私たちは、まだ大地とつながる女性性を取り戻すことだって出来るのです。

打ちひしがれた女性性が再び生気を取り戻すことは、地球の大地の生命力を取り戻す力になると信じています。
だってその時私たちは、本当に大切なことに気づくでしょうから。




布ナプキン→布おむつ→尿漏れパッド→介護用オムツ→洗剤→化学物質→食品→生活の中の全ての物→子供たち→社会の問題→未来の世界

全ての事に入り口はありますが、ここが一つの入り口になれればと思います。




手作りの布ナプキンを製造販売している『スズメラウンジ』は
エコ@アジアニズムのキュレーターである増山麗奈とコラボレートし、
エコと日本をコンセプトとした布ナプキンを共同制作いたしました。

レギュラー防水ホルダーにはオーガニックコットンと透湿性の防水布を使用しています。

アーティストデザインの布ナプキンは、増山麗奈が直接選び、買い付けをした生地に本人がイラストかサインを描いています。
職人が織った川越唐桟の手織りの伝統木綿・かわいい花柄の着物のリサイクル・鼠の柄の日本手拭・ちりめん調の生地・・・
それぞれに一番合う糸の色もアーティストが選びました。




プレーン(ハンカチタイプ)

ふわふわ暖かい両面起毛のネル地で作っています。
厚みのある生地で吸収性が良く、漏れにくいです。
適度な通気性があってかぶれません。
安心の無漂白・無蛍光・無化学処理の生成りの木綿100%です。

市販の生成りの生地はいったん塩素漂白してから染色するのが普通ですが、この生地はダイオキシンの発生につながる塩素漂白の工程を省いて作られています。

更にこの生地は、今春より製造元と繊維メーカーの努力により通常織布段階で使用される合成糊と合成海面活性剤による洗浄処理を省いて作られています。
糸をより合わせて張りを持たせることで合成糊を使わずに布を織り、原料綿に含まれる油分や汚れは熱湯での清浄のみに切り替えたそうです。
合成界面活性剤による清浄処理をカットしたことで環境への負担がより減っています。




ネットショップにて増山麗奈とのコラボ布ナプキンを販売しております→コチラ






スズメラウンジ バラセン愛
by ecoasia | 2008-02-05 05:38 | スズメラウンジ(布ナプキン)
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